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【シンクロ】FR 乾5位「全て出し切れた」
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ソロ・フリールーティン決勝での演技を終え、笑顔の乾友紀子(左)と井村雅代ヘッドコーチ=2015年7月29日、ロシア連邦・タタールスタン共和国カザニ(共同) 水泳の世界選手権第6日は29日、ロシアのカザニで行われ、シンクロナイズドスイミングの非五輪種目のソロ・フリールーティン(FR)決勝で乾友紀子(井村シンクロク)は92.4333点で5位だった。ナタリア・イーシェンコ(ロシア)が97.2333点で優勝した。
水球男子で1次リーグD組の日本はセルビアに9-19で完敗し、2連敗となった。
井村ヘッドコーチがひときわ強い思いを込めて贈った鳳凰がテーマの舞いを、まな弟子が成長を示すように熱演した。ソロFRで5位だった乾は「自分の全てを懸けた。全てをぶつけて出し切れた」と頬を紅潮させた。
雅楽調の音楽に合わせ、日本復活の願いを込めた演目を情熱的に演じた。じっくりためてからの素早い手脚の動きには風格が漂い、観客を引き込む鋭いまなざしやはかなげな表情も秀逸だった。
井村コーチは「最高の素材」と乾に大きな期待を掛け、曲作りを雅楽師の東儀秀樹(とうぎ・ひでき)氏に依頼するなど、各界の著名人と組んでこのソロを手掛けた。
「あの子には10年早いけど、あえてやらせた」という世界観を表現するため、取り組んだのは「血が通い、心の通った脚づくり」。
シンクロ選手で珍しいジャンプ系の練習を乾にだけ課し、筋肉の凹凸を際立たせた。
乾が見たことがなかった文楽鑑賞に連れ出し、感性も磨いた。非五輪種目のため最大の晴れ舞台となる世界選手権で、最高の演技を披露した教え子に、井村コーチは「最初は溺れた鳳凰だったけど、乾の代表作になった」と目を細めた。(共同/SANKEI EXPRESS)