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【シンクロ】日本、チームで優勝 井村コーチ「よく泳いだ」
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チーム・フリールーティン決勝で優勝した日本の演技=2015年5月4日、東京都江東区・東京辰巳国際水泳場(共同) シンクロナイズドスイミングのジャパン・オープンを兼ねた日本選手権最終日は4日、東京辰巳国際水泳場で行われ、チームはフリールーティン(FR)決勝で91.9333点を出した世界選手権(7~8月・カザニ=ロシア)代表の日本(乾、三井、中村、箱山、吉田、中牧、丸茂、林)が、テクニカルルーティン(TR)との合計182.0475点で優勝した。
デュエットは乾友紀子(井村シンクロク)三井梨紗子(東京シンクロク)組がFR決勝で91.8000点をマークし、TRとの合計181.5699点で勝利。非五輪種目のソロは乾が181.1416点で制した。
夏の世界選手権へ向け、最初で最後の公式戦。昨季と同じプログラムのチームFRでは、熟知した音楽に体得した技が勢いよく跳ね、井村雅代ヘッドコーチは確かな進歩を感じ取っていた。「よく泳いだ。まだまだダメだけど、ダメなりにもレベルが上がったかな」と話すと珍しく笑った。
成長の要因は、肉体改造にある。昨年4月、10年ぶりに母国復帰した指揮官は、選手の脂肪を落とすことから始め、夏場の体幹強化で倒立姿勢で行うスピンなどの基本動作が力強く、鮮明に映るようになった。井村コーチは「一人一人の足が筋立っていたでしょ」とうなずく。
精神面の変化も大きい。昨年10月のワールドカップで今の代表にとっては主要国際大会で初の表彰台となる銀メダルを獲得したことが過酷な練習を耐え抜く支えになっている。主将の乾友紀子は「井村先生の一言で、やってきたかいを実感し、もっと頑張れる」と話す。本番まであと約2カ月弱。悲願のメダル奪還へ、チーム一丸で突っ走る。(青山綾里/SANKEI EXPRESS)