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【高校野球】100年の思い胸に 鹿実、18点圧勝で開幕飾る
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北海戦の三回、2点適時打でホームインする鹿児島実の安藤優幸=2015年8月6日、兵庫県西宮市・甲子園球場(村本聡撮影) 大会創設100年を迎えた第97回全国高校野球選手権大会は6日、甲子園球場で全49代表校が参加した開会式の後に1回戦3試合が行われ、中京大中京(愛知)、上田西(長野)、鹿児島実が2回戦に進出した。始球式は、早実(東京)時代に1957年の選抜大会で優勝するなど4度甲子園に出場した王貞治さん(75)=プロ野球ソフトバンク球団会長=が務めた。
36度もの出場を誇る北海(南北海道)と学校創立100年の鹿児島実との南北対決。節目の大会の開幕試合を制したのは、五回に持ち前の集中打で大量10点を奪った鹿児島実だった。
宮下正一監督(42)が「勝っているようで勝っていない状態」と振り返った序盤。一回にバッテリーミスで2点を先制し、三回は2年生の4番綿屋が2点適時打で点を重ねたが、エース橋本が三回に2点本塁打を浴びるなど、リードはしていても安心できない内容だった。
五回の攻撃前に円陣を組み、宮下監督は「スクイズでもいいからとにかく1点取ろう。そうすればビッグイニングが来るかも」と選手を送り出した。
その言葉通りの展開になった。1死二、三塁で最上がスクイズを決めると(記録は内野安打)、その後は長打も絡めて次々に走者をかえすなど打者14人の猛攻。第70回大会で常総学院が19-1で小浜を下した開幕試合の最多得点にあと1点と迫る圧勝だった。
「オープニングでこんなゲームができて生徒は自信になるし、九州勢に勢いも付けられる」。宮下監督は、5年ぶりに戻ってきた甲子園で手応えをつかんだ。(SANKEI EXPRESS)
鹿児島実(鹿児島)18-4 北海(南北海道)
中京大中京(愛知) 4-1 岐阜城北(岐阜)
上田西(長野) 3-0 宮崎日大(宮崎)