【佐藤優の地球を斬る】「北方領土で譲歩なし」読めぬ日本
更新外交も集中と選択を
首相官邸も外務省も情報のアンテナが壊れているようで、ロシアが「北方領土問題で譲歩はしない。それでもあなたたちは、プーチン大統領の年内公式訪日を実現したいのですね」というシグナルを送っていることを読めていないようだ。
米国のオバマ政権は、プーチン大統領の年内訪日は好ましくないとさまざまなルートを通じてシグナルを出している。安倍政権は、外交についても集中と選択を行うべきだ。プーチン大統領が年内に訪日しても、日本の国益を増進することは何もないと筆者は見ている。(作家、元外務省主任分析官 佐藤優(まさる)/SANKEI EXPRESS)

