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俳優人生に重なる「人間の業」 三上博史、行定勲 舞台「タンゴ・冬の終わりに」

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俳優人生に重なる「人間の業」 三上博史、行定勲 舞台「タンゴ・冬の終わりに」

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 つかみきれない「何か」

 そんな三上を支える行定は、2006年の再演を見てやはり強い印象を受けた。その後も折に触れて頭をよぎる記憶だったという。「つかみきれないすごい何かがあった。三上さんを主演に自分が関わることで、その実態を知りたい」

 行定は過去の上演との違いを、作品の根底に流れる愛憎関係など「人間の業」を際立たせることで表現しようとしている。「発表された1980年代前半は、60~70年代に自由と革命を求めた学生運動の名残が灰色にくすぶっていた時代。当時の舞台は、その空気を出すことに比重があったと思う。『人間の業』を見せることで、シェークスピア劇のようなスタンダードになり得る」

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