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【勿忘草】戦争の記憶

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【勿忘草】戦争の記憶

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 もう一つは、公立の劇場がオリジナルで作った子供向けの劇「とおのもののけものがたり」。夏休み、亡くなった祖母の家で蔵に閉じ込められた小学生の兄と妹の一夜の物語。子供の冒険心をくすぐるストーリーに加え、1960年代に実際使われていた古い生活用品や農耕具などが次々と登場し、両親、祖父母の世代にも楽しめる。戦争は主題ではないが「夏なので戦争の記憶も込めたい」と作・演出の岩崎正裕さんはいう。その通り、舞台セットや演出のなかに戦争の記憶がちりばめられていた。

 例えば、蔵の中で止まったままの時計は8時15分をさしている。古いラジオからは玉音放送が流れてくる。そのことに言及はない。見ていた多くの子供たちはそれが何を意味するか分からないだろう。劇のコンセプトは、見終わったあと家族で会話を楽しんでもらう、というものだった。古い道具を実際使ったことがある、といった思い出話とともに、「8時15分」の意味を伝えられたら、と思う。

 どれだけ、ときは流れても夏は巡ってくる。せめて夏休みの一日、親子であの戦争の話をしたいものだ。(佐々木詩/SANKEI EXPRESS)

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  • 加東大介を演じる柳家花緑(やなぎや・かろく)さん(右)と妻の京町みち代とオランダ人女性リリィの2役を演じる大和悠河(やまと・ゆうが)さん=2015年7月20日、東京都江東区(小野淳一撮影)

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