「食」テーマのミラノ万博 味わいながら環境問題考える
更新一方で、本格日本食レストランとして出店する「美濃吉」は、だしを効かせたお椀(わん)物や、刺し身、天ぷら、和牛のステーキなどの日本料理を提供。一式数十万円の輪島塗の漆器に盛りつけられた料理を堪能できるとあって、連日イタリアのセレブたちでにぎわっていた。私もここで夕食をいただいたが、日本で味わうのと遜色のない味だった。
観客として万博を楽しむだけでなく、日本館レストランを支える人たちの話を聞くことができた。最大の苦労は食材の調達で、例えば日本のかつお節も豚肉も持ち込むことができないところを、関係者の努力で特例として持ち込めることになったという。日本食の国際化がいわれるが、食品安全の規制は各国で違うため、食材の国際的流通の壁はまだ高いことを実感した。(文:東京大学名誉教授 唐木英明/構成:文化部 平沢裕子/SANKEI EXPRESS)
