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【RE-DESIGN ニッポン】美をともす 和ろうそく

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【RE-DESIGN ニッポン】美をともす 和ろうそく

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 自然を暮らしに取り入れ

 巧さんは、ろうそくの新たな意義を見つけてから取り組んでいることがある。「自然を暮らしの中に取り入れた暮らし方の提案」である。「『和ろうそくの灯火を見ると癒やされる』という声をよく聞くんですよ。それはなぜなんだろう、って考えたときに、和ろうそくの自然材料から生み出される灯火とともに生きてきた人間の原点があるからでは、と気付いたんです」

 自然の材料100%で作り出される美しい灯火のある生活を提案することで、自然や神仏との間をうまく保ち、人間の不完全さを補う知恵や感覚を、もう一度取り戻す一助となる。和ろうそくには、そんな力がある。そう思いながら、巧さんはさまざまな商品開発を進めている。例えば生産が激減し、希少かつ高価となってきた櫨では和ろうそくも高価になるので、米ぬかをろうの原料として比較的安価な「お米のろうそく」を作った。捨ててしまう自然材料を原料として用い、持続的・自然との共生の物づくりという価値観を打ち出したこのろうそくは「2011年度グッドデザイン賞・グッドデザイン・中小企業庁長官賞」を受賞した。

このニュースのフォト

  • 櫨(はぜ)ろうそくの原料になる櫨の実。日本でしか採取できない貴重な原料だ(提供写真)
  • 近江手造り和ろうそく「大輿」(提供写真)
  • 灯芯草(とうしんそう=イグサの一種)の随と和紙で作られた灯芯。一本一本手作業で和紙の上に灯芯草を巻き、真綿で止める(提供写真)
  • 一本一本手作業で作り上げられる櫨(はぜ)ろうそく。「手掛け」という製法で均一に形を整える(大與提供)
  • 四代目の大西巧さん(左)と三代目の明弘さん。親子であり、師弟でもある(大與提供)

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