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クリスマスビール 待望の解禁 デンマーク

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 もう今年も残すところ1カ月余り。デンマークでは年間最大の行事、クリスマスを前に、日が短くなるのと反比例して街の装いがにぎやかになってくる。そこに、左党お待ちかねのクリスマスビールが登場し、胃の腑(ふ)を刺激しながら人々をクリスマスまで鼓舞し続けるのがデンマークの伝統となっている。

 甘く濃厚で度数高め

 デンマーク語でクリスマスは「Jul(ユール)」。クリスマスビールは「Julebryg(ユールブリュック)」と呼ばれる。デンマークでは中世からクリスマスシーズンには、この時期だけのこってりしたごちそうに合う特別ビールが飲まれてきた。そのほか、デンマークの伝統的なクリスマス料理であるライスプディングに合う度数が低い甘めの白ビールも飲まれてきた。

 20世紀に入って商業が盛んになってくるとこうした伝統は変化していった。1905年にクリスマスと並ぶ年中行事であるイースターに合わせた度数が高いイースタービールが売り出され、国民の間に浸透していった。一方でクリスマスビールが初めて売り出されたのは1958年と少々時間がかかった。

このニュースのフォト

  • プラスチックコップに注がれたツボルグのクリスマスビール。口に含むとほのかな甘みが広がる=2015年11月6日、デンマーク・ボーゲンセ(銭本隆行さん撮影)
  • 店員はビールを注ぐのに大忙し。中にはクリスマス向けの服装をした客も=2015年11月6日、デンマーク・ボーゲンセ(銭本隆行さん撮影)
  • デンマークでは大小すべてのビール会社がクリスマスビールを出しており、この時期には数え切れないほどの異なった味が楽しめる=2015年11月7日、デンマーク・ボーゲンセ(銭本隆行さん撮影)
  • デンマーク・ボーゲンセ

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