【試乗インプレ】卓越した美的センスが光るボルボ・V90 クロスカントリー(後編)
更新ダッシュボード周辺はボタンだらけのV40やV60とは一変、スイッチ類を大幅に省いてシンプルに仕立てており、ほとんどの操作はモニター上で行える。エアコンの吹き出し口の形状など、インテリアの様々なパーツデザインや配置も、旧デザインのV40やV60よりも大幅に洗練されている。全体的にまとまりがあり、ぬくもりを感じる上品な空間だ。
シートは前編で指摘した通り、もう少し肉厚にしてほしい。ともにヘルニア持ちの筆者と瀧カメラマンが口をそろえて「長時間乗ると疲れてくる」と不満を漏らしたのだから、改善の余地があるのは間違いない。これはおそらくシート形状の問題よりも、クッションの薄さにあると感じた。試乗後、ボルボの担当者に正直に伝えたところ、「今回から全く新しいシートを導入しました」とのことだった。ボルボのことだから、これからユーザーの声に真摯に耳を傾けながら改善を図るのは間違いないだろう。もし走行中に疲れを感じ始めたら、マッサージ機能を使うとコリが和らぐはずだ。気休め以上の効果があることは実際に2人で確認できた。
試乗車は「Bowers&Wilkins」の高級オーディオシステムを搭載していたので、車内に置いてあったボルボ・セレクションのCDを聴いてみた。サブウーファーを載せている割には重低音の存在感が薄いと感じたが、逆に高音は歯切れのよいクリスプな音を聞かせてくれた。
オプションのパノラマ・ガラス・サンルーフは強くお勧めしたい。ガラス面積は非常に大きく切り取ってあり、頭上に広がる大きな空に女性や子供が喜びそう。これなら車内の明るさや開放感が格段に上がるうえ、何よりも大自然の中できれいな空気を取り込みながら走るのはとっても気持ちがよかった。チルトアップやプルバックなど多彩なアレンジが利くのもうれしい。
車高は高く、全高は低く
210ミリという最低地上高を確保しながら、全高は多くの立体駐車場に対応する1545ミリに抑えている。そこで気になるのが居住性だ。ルーフラインがなだらかに下がる後席のヘッドクリアランスは、身長172センチの筆者が座ったときに拳が2つ入るほどの余裕がある。ホイールベースが長いので、レッグスペースはとにかく広い。「車高は高く、全高は低く」を、車内スペースを犠牲にすることなく実現したのは「グッジョブ!」だ。






















































