【試乗インプレ】卓越した美的センスが光るボルボ・V90 クロスカントリー(後編)
更新荷室はサイドから見ると斜めにカットされているため、開口部付近の高さにはやや難がある。その代わりに奥行きがあり、分割可倒式シートは背もたれのレバー、もしくはラゲージルーム側面のボタンを押すだけで簡単に倒すことが可能。シートをフルフラットにすれば大人2人が横になることもできるので、ちょっとしたアウトドアで重宝しそうだ。レジ袋などを固定するストラップ付のボードやフックがあるのもうれしい。
新世代デザインで“弱点”を克服
完全に個人的な意見だが、ボルボはこれまで、なんとなく価格相応の高級感が伴わないイメージだった。それは昨年試乗したV60でも感じていた。それが、新世代ボルボの投入によって内外装のデザイン性と高級感を飛躍的に向上させ、ラグジュアリー感で見劣りするという弱点を見事に克服したのだ。今までメルセデス・ベンツ、BMW、アウディのドイツ御三家ばかりに目が行きがちだったユーザーがボルボに振り向き始めたのなら、まさに“してやったり”ではないだろうか。実際に最近のボルボは好調で、「販売台数は右肩上がりです」(ボルボ広報部)とのこと。2016年度の新車販売台数における前年度比の伸び率を見てみると、ボルボはドイツ御三家を上回っている(※日本自動車輸入組合の統計より)。
V90 クロスカントリーはSUVに乗っていることを感じさせない高級車でありながら、都会を出ればどこにでも踏み込んでいける高い走破性能も併せ持つプレミアム・クロスオーバー。ボルボはV60 クロスカントリーを投入したときから『都会、ときどき自然』というフレーズを使っているが、V90はまさに最上級のラグジュアリー空間をどんなフィールドにも持ち込める究極のオールラウンダーだ。
V90は5人乗りだが、もし3列シートが欲しければXC90という選択肢もある。他にもV40やV60など、ユーザーのライフステージや家族構成、用途に合わせて幅広いラインアップがあるのも魅力的。3月のジュネーブモーターショーでは時期型XC60がベールを脱ぎ、これまたデザインのカッコよさが大きな話題となった。当然、V40やV60もモデルチェンジを控えているはず。今後のボルボの動向からますます目が離せなくなってきた。(産経ニュース/SankeiBiz共同取材)
■主なスペック ボルボV90 クロスカントリー T5 AWD Summum(試乗車)
全長×全幅×全高:4940×1905×1545ミリ
ホイールベース:2940ミリ
車両重量:1870キロ(サンルーフ装着車のため20キロ増)
エンジン:水冷直列4気筒DOHCターボ
総排気量:2.0リットル
最高出力:187kW(254ps)/5500rpm
最大トルク:350Nm(35.7kgm)/1500~4800rpm
トランスミッション:8速AT
駆動方式:AWD
タイヤサイズ:235/50R19
定員:5名
燃料タンク容量:60リットル
燃料消費率(JC08モード):12.9キロ/リットル
ステアリング:右
車両本体価格:754万円(税込)






















































