試乗インプレ

“確信犯”的な「攻め」のデザインがもたらした○と× トヨタ・C-HR(後編)

 メーター内の液晶ディスプレーが車両システム用の「窓」になっているのはわかるのだが、アップルの「CarPlay(カープレイ)」やグーグルの「AndroidAuto(アンドロイドオート)」など、スマートフォンOSやアプリとの連携を前提にし、表示は中央の大画面に、操作は手元の専用コントローラーに統合するのが最近のトレンドであることを考えると、時代遅れ感が否めない。

 ナビ用のスペースは9インチ画面のナビが装着可能な余裕がとられている。しかし、試乗車に装備されていたのは7インチディスプレーのナビ。縁の余った部分がやたらに大きく、相対的に画面が小さく貧相に見えるのもいただけなかった。

 渋滞楽々 電磁パーキングブレーキ+クルコン

 オートホールド機能付き電磁式パーキングブレーキが装備されているのはクラスを考えると快挙。レーダーと連動した前車追従式クルーズコントロールとセットで使うと、完全停止まで自動化され、すこぶる楽ちんで渋滞が苦にならない。停止がアイドリングストップと連動してくれればなおうれしい。

 前席シートは国産車であることと車格から考えるとかなり大柄な作り。「世界戦略車」と銘打っているだけあって、欧米のユーザーの体格を考慮したサイズと思われる。おかげで肩までゆったりと体をあずけられ、クッションも柔らかすぎず硬すぎず座り心地は上々。今回走った300キロ程度のツーリングであれば、疲れが残ることはないだろう。

 デザイン優先の弊害は後部に集中

 一方、後席は居住性に難あり。背もたれの高さと角度はちょうどいいものの、座面が短く、床と座面の落差も短めで膝が浮いてしまう。膝元・足元の余裕も乏しく、足を前に投げ出してしのぐということもできない。デザインを優先した結果、窓も小さく、横方向は閉塞感が高い。ルーフの頂点が前席頭上にあり、後ろに向かって下がっているため、後席から前方を見ると、実際より屋根が高く感じられるのは救いだが、閉塞感が緩和されるほどの効果ではない。

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