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海外情勢
韓国、今年はゆるやかに持ち直しか 2012年のGDPほぼ横ばい
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景気の減速が懸念される韓国で、2012年の国民1人当たり国内総生産(GDP)が前年比でほぼ横ばいだったことがわかった。輸出不振と内需低迷が要因だ。現地紙コリア・ヘラルドなどが報じた。
韓国証券大手の韓国投資証券によると、同国の12年の1人当たりGDPは2万2705ドル(約200万円)で、前年比1.3%増にとどまった。11年は2万2424ドルだった。同社幹部は日米中といった主要貿易相手国の需要が低調だったために輸出が不振だったことに加え、景況感の悪化などで内需が低迷したと分析。GDP成長率も政府目標の3.3%を下回る約2%にとどまったとの見解を示していた。
しかし、中国で景気回復の兆しがみられていることから、今年後半にかけて輸出はゆるやかに持ち直すとの予想もあり、韓国中央銀行も今年のGDP成長率の予測値を3.2%に設定した。これにともなって1人当たりGDPも増加すると見込まれている。
韓国の1人当たりGDPは07年に2万1590ドルと初めて2万ドルを突破した。リーマン・ショックに端を発した世界金融危機の影響で08年と09年は2万ドルを割り込んだものの、その後は財閥系企業を中心に輸出が成長を牽引(けんいん)し、10年には2万540ドルと2万ドル台を回復した。
国際通貨基金(IMF)は韓国の1人当たりGDPが17年までに3万ドルを超えると予想している。
現在、人口5000万以上で1人当たりGDPが3万ドル以上の国は米・日・独・仏・英・伊の6カ国。韓国は人口が12年に5000万を突破しており、順調に行けば世界で7番目に3万ドルを超える国になりそうだ。
一方、同国では男女間や世代間などの格差問題が浮上しているほか、利益を独占しているとして財閥への不満も高まっている。今後は数値を追うだけでなく、経済成長の恩恵を広く国民が享受するための政策も求められそうだ。(ソウル支局)