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安倍首相、所信表明で成長戦略実行を強調 「日本の可能性引き出す」
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第185臨時国会が15日召集され、安倍晋三首相は午後の衆参両院本会議で所信表明演説を行った。今国会を「成長戦略実行国会」と位置付け、経済再生と財政再建、社会保障改革を同時に達成する強い決意を表明。消費税率の8%引き上げにも理解を求めた。また、東日本大震災の復興を加速し、東京電力福島第1原発事故への国を挙げた対応を強調した。
賃金上昇と雇用拡大に取り組む意向を示し「経済の好循環を実現するため、政労使の連携を深める」と表明した。今後3年間を新事業の投資を喚起する「集中投資促進期間」として、規制緩和を特例的に認める「企業実証特例制度」の創設を掲げた。
2020年の東京五輪開催を念頭に、「世界最先端のビジネス都市を生み出すため国家戦略特区を創設する」と述べたほか、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉については「日本は今や中核的な役割を担っている」として、年内妥結を目指す考えを明確にした。
原発の汚染水問題では、風評被害に言及し「食品や水への影響は基準値を大幅に下回っている。これが事実だ」と明言。「東電任せにすることなく国が前面に立って責任を果たす」と改めて約束した。
外交・安全保障では集団的自衛権行使や集団安全保障を見据え、「世界の平和と安定に積極的な責任を果たすことなく、わが国の平和を守ることはできない。『積極的平和主義』こそが、わが国が背負うべき21世紀の看板だ」と強調。国家安全保障会議(日本版NSC)創設や国家安全保障戦略策定に意欲を示した。
拉致問題は「私の内閣で全面解決に向けて、全力を尽くす」と約束。憲法改正では「国民投票の手続きを整え、国民的な議論をさらに深めながら前に進んで行こう」と呼びかけた。
演説は約5500字で、平成に入ってからの平均約7500字に比べて短めとなっている。