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海外情勢
インドのタブレット型端末、20億ドル市場見込み
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インドでタブレット型端末市場が急成長している。カナダ、英国、インドに拠点を持つ国際的な市場調査会社テクサイ・リサーチの最新調査によると、今年の市場規模は20億ドル(約1960億円)を超える見込みだ。現地紙エコノミック・タイムズなどが報じた。
急成長の背景には、手頃な価格で普及が進み、中小企業や教育現場などでタブレットが広く使用されるようになっていることが挙げられる。
インドIT製造業者協会によると、特に研究開発分野でタブレットの売り上げが急激に増加。2011年度の同分野での売り上げ台数は36万台だったのに対し、12年度は約5倍の190万台に達したという。
インド政府は、教育分野でのタブレットの普及を強く推進しており、今後、国内の学生2億2000万人にタブレットを配布したい意向だ。
米調査会社IDCによると、昨年のインドのタブレットの売り上げ台数は266万台で、今年の予想は600万台。無線高速通信サービスに接続できる環境などインフラ整備も進み、今後、新規メーカーの参入も予測される。
テクサイ・リサーチの調査担当者は「インドではタブレットの価格競争が激しくなり、低価格化が進むだろう」と指摘している。(ニューデリー支局)