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TPP妥結越年で旗振り役の米に痛手 選挙控え貿易拡大の目玉先送り

ニュースカテゴリ:政策・市況の国内

TPP妥結越年で旗振り役の米に痛手 選挙控え貿易拡大の目玉先送り

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 【ワシントン=柿内公輔】目標だったTPP交渉の年内合意が先送りとなり、旗振り役の米国には大きな痛手となりそうだ。来年に中間選挙を控え、TPPを景気回復に向けた通商戦略の柱に位置づけたオバマ政権だが、求心力の低下が懸念される。

 米国はTPPの年内大筋合意にこだわってきた。景気回復の足取りが重い中で、オバマ政権が公約に掲げた「輸出倍増計画」を実現する貿易拡大の推進力として、TPPは欠かせないからだ。オバマ政権は財政危機や外交の停滞で失点を重ねており、TPP交渉の進展を実績として、国民にアピールする狙いだった。

 だが、中間選挙まで1年を切り、年明けから選挙戦は本格化する。議会では「日本の自動車や保険など、非関税障壁の撤廃努力と市場開放が不十分」との声が強い。産業界を支持基盤とする議員は、TPP交渉の行方に神経をとがらせている。

 交渉を加速する“切り札”と期待された「大統領貿易促進権限(TPA)」の導入も暗礁に乗り上げている。米国が締結した通商協定に対し、議会に修正を許さず、批准に賛成か反対かだけを問えるTPAは、与党民主党内でも反対論が強い。ただTPA抜きでは協定内容が、米議会で骨抜きにされる懸念があり、各国は行方を注視している。TPP交渉が長引くほど米国の懸念材料は積み上がり、柔軟な対応が難しくなる。米国が恐れていた泥沼にはまりつつある。

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