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海外情勢
フィリピン輸出、目標下回る3.6%増 2013年速報値
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フィリピンの2013年の輸出額(速報値)は前年比3.6%増の539億7800万ドル(約5兆5280億円)で政府目標の10%増を大きく下回った。
同国の国家統計局は、全体の4割に当たる電子部品の輸出が前半に不振だったことなどが響いたとしている。しかし昨年10月以降、月間輸出額は前年同月比2桁増が続いており、今年は増加が加速するとの見方も広がっている。現地紙ビジネス・ワールドなどが報じた。
13年1~8月の電子部品輸出は長引く世界経済低迷による需要減で、前年同期比13%減と大きく落ち込んだ。通年では前年比4%減の218億3000万ドルで、うち大半を占める半導体は8.5%減の159億8000万ドルとなり、輸出額全体の伸びを妨げる形となった。
輸出先を国別でみると、日本が首位で輸出額は前年比15.6%増の114億2300万ドル、次いで米国が5.5%増の78億1880万ドル、中国が6.7%増の65億8300万ドルだった。
一方、輸出額は13年後半から回復軌道に乗り、10月は前年同月比14%増、11月は19%増、12月は15.8%増と2桁成長が続いている。なかでも電子部品輸出は12月に前年同月比26%増と大きく伸びた。
フィリピンのアジア・パシフィック大学のエコノミスト、ビクター・アボラ氏は、13年後半から米国経済が回復の兆しを見せ始めたことに伴い、電子部品の需要が高まっていると指摘し「14年の輸出総額は前年比8~10%増になるだろう」との見解を示した。
フィリピンは13年の国内総生産(GDP)成長率見通しが前年比7.2%と高成長を続けている。このため、同国への投資機運が強まり、輸出を牽引(けんいん)する製造業の生産拡大も期待される。12月の製造業生産高は前年同月比26.5%増で、10年3月以降では最大の伸びを記録した。同国政府は高成長を追い風に14年の輸出額を前年比6%増としたい考えだ。(シンガポール支局)