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日銀、追加緩和観測を牽制「現時点で政策調整の必要なし」
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金融政策決定会合後に記者会見する日銀の黒田総裁=11日午後、日銀本店 日銀は11日、金融政策決定会合を開き、昨年4月に導入した大規模な金融緩和政策の継続を全員一致で決めた。国内景気の現状判断は6カ月連続で「緩やかな回復」との表現を維持したが、輸出については前回の「持ち直し傾向」から「横ばい圏内の動き」に下方修正した。市場では追加緩和観測が高まっているが、会見した黒田東彦(はるひこ)総裁は内需を中心に好循環が続いているため「現時点で政策を調整する必要があるとは思っていない」と述べ、追加緩和に慎重な姿勢を示した。
輸出が伸び悩んでいる要因について黒田総裁は、製造業の海外移転が進んでいることや、「アジアや新興国(の需要)が弱く、米国の寒波など一時的な要因もある」と述べた。ウクライナ情勢については「影響は限定的だ」と分析。今後は先進国の景気回復がアジアや新興国に波及し、先行きの輸出は「緩やかに増加する」との見通しを示した。
国内景気については消費税率引き上げ前の駆け込み需要がみられるなど堅調なことから、生産は「伸びが幾分高まっている」と上方修正。設備投資も「持ち直しが明確になっている」と判断を前進させた。駆け込み需要の反動については「影響を受けつつも、国内経済は緩やかな回復を続ける」と説明した。
1月の消費者物価指数(生鮮食品を除く)は前年同月比1.3%プラスと8カ月連続で上昇。求人の増加や賃上げといった雇用・所得環境の改善を通じ、物価は「上昇が加速する」と述べ、2015年春ごろの2%の物価上昇率目標の達成に自信を示した。
ただ、昨年10~12月期の実質GDP(国内総生産)改定値が下方修正され、13年度の日銀見通しの2.7%のGDP成長率は達成が困難。市場の一部では追加緩和への期待も高まる。
これに対し黒田総裁は「目標とする2%の物価上昇率の道筋が困難であれば躊躇(ちゅうちょ)なく調整する」としつつ、「生産、所得、支出の好循環に変化はない」とし、現時点で政策変更を迫られるような下振れリスクは存在しないとの認識を示した。