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タイ混乱、損失1.35兆円超 今年の成長率見通し1%に後退も

ニュースカテゴリ:政策・市況の海外情勢

タイ混乱、損失1.35兆円超 今年の成長率見通し1%に後退も

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 タイの政治的混乱による経済損失は今年上期(2014年1~6月期)で4300億バーツ(約1兆3545億円)に及ぶ見通しだ。タイ商工会議所とタイ商工会議所大学(UTCC)の調査によると、タイの今年の国内総生産(GDP)成長率は1%に後退する恐れがある。現地紙バンコク・ポストなどが報じた。

 経済損失の内訳は、観光業と国内消費の損失が2500億バーツ、投資停滞による損失が500億~1000億バーツという。そのほか、タイ政府による2兆バーツ規模の公共インフラ投資計画が政治的混乱により凍結されて損失を生み出しているもようだ。

 また、今年のGDP成長率に関して、UTCCのタナワット副学長は第1四半期(1~3月期)は1%、第2四半期も1~2%に低迷すると予測する。今後、政治的混乱が収まれば徐々に回復するとしているものの、14年通年の成長率は2~3%にとどまるとの見方だ。

 しかし、今年半ばまでに新政権が発足しなければ、14年の成長率は1%に落ち込むと同副学長は悲観する。UTCCは昨年12月、14年の成長率見通しを4.5%としていた。

 タイでは首都バンコクに発令されていた非常事態宣言が3月19日に解除されたものの、新政権発足などの先行きは不透明で、同国経済への影響は今後も続くとみられている。(シンガポール支局)

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