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世界の造船強国新時代へ「量」「質」両立 省エネ化や技術が高い新型開発進む

ニュースカテゴリ:政策・市況の海外情勢

世界の造船強国新時代へ「量」「質」両立 省エネ化や技術が高い新型開発進む

配信元:中国新聞

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江蘇省南京市の長江南岸にある造船所で完成したばかりの貨物船。中国の造船業界は総合競争力を高め、受注を増やしている(中国新聞社)  2010年に世界一の造船大国となって以来、4年にわたり首位を維持する中国の造船業。先ごろ開催された「全国船舶工業構造調整・モデル転換・グレードアップ活動会議」で、中国工業情報省の蘇波次官は「中国の造船業は現在、(量だけでなく質も高い)世界の造船強国を目指して構造調整とモデル転換を進める“3.0時代”に入っている」との考えを示した。

 中国の造船業は13年、竣工(しゅんこう)量が4534万載貨重量トン(DWT)、新造船受注量が6984万DWT、手持ち工事量が1億3100万DWTで、世界市場のシェアはそれぞれ41.4%、47.9%、45.9%に上っている。

 だが、ここ数年は苦戦の連続だったのも事実だ。浙江省舟山市にある欧華造船の王伝興・副総経理は「国際金融危機以降、世界の造船市場は低迷し、船舶価格は以前の3分の1近くまで下落。物流や労働コストが上昇する中、造船所の経営は厳しさを増した」と振り返る。

 こうした中、欧華造船はデータ管理システムを導入して原材料の在庫量をコントロールし、エネルギー消費量を2割削減するなど、さまざまな方法によるコストカットを実現。その一方で、品質にこだわった新型船の開発を強化し、顧客の信頼を獲得したという。

 金融危機後に競争力

 欧華造船の発展に象徴されるように中国の造船業界は、金融危機後に総合競争力を高めてきた経緯がある。

 大型ばら積み貨物船や超大型鉄鉱石運搬船、超大型タンカーといった分野で省エネ化を進めた中国の造船会社は、1日当たりの燃料使用量を2割ほど削減した船舶を建造。13年に、ばら積み貨物船、タンカー、コンテナ船の3大分野の手持ち工事量が世界シェアでそれぞれ56.7%、38.8%、36.4%を占めた。

 また、総容量17万立方メートルの大型液化天然ガス(LNG)運搬船や1万個積み以上のコンテナ船といった高い技術を要する船舶の開発も大きく進展し、海外から多数の受注を獲得。8000個積みコンテナ船は13年に64隻を受注、世界シェアの4割超を占めている。

 このほか統計によると、海洋土木で使用する特殊船舶や建設機械などの受注額も13年、180億ドル(約1兆8387億円)を超えて世界市場で第2位の29.5%を占めた。船舶の付属設備の生産も伸びており、その経済規模は08年の2倍に拡大、船舶製造より速いペースだ。国内トップ10の企業が占める新造船受注の国内シェアは62%、トップ20では80%に上り、大手への集中も進んでいる。

 「真の実力養う」

 会議の中で蘇次官は「“3.0時代”とは、成長が減速する中、構造調整を進めつつ難題に取り組んで真の実力を養う時期」と説明。その上で、20年までに(1)大規模建造能力を成熟させる(2)イノベーション力を高める(3)品質向上(4)業界構造の最適化-などを進め、真の実力で韓国に負けない造船強国となり、30年までに世界をリードする存在になるとの目標を示した。

 中国の造船業の発展は、1978年から2000年までの導入期を、「1.0時代」とし、その後10年間の高成長期を「2.0時代」と呼んでいる。「3.0時代」は、▽国際市場でのシェア▽科学技術のイノベーション力▽品質、ブランド力、効率▽トップ企業の実力-の全てが世界トップであることが求められる。(経済日報=中国新聞社)

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