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中国、タイに鉄道867キロ敷設 標準軌を初採用へ

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中国、タイに鉄道867キロ敷設 標準軌を初採用へ

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タイ最大のフワランポーン駅で乗客を案内する駅員。同国は中国と協力し、鉄道建設を推進する=バンコク(AP)  タイは中国と鉄道建設計画について昨年12月に合意し覚書を交わした。中国がタイ国内に総延長867キロの路線を敷設する計画で、事業費は今後交渉するとしているが、中国国営の新華社通信は106億ドル(約1兆2491億円)と推測している。タイの現地紙バンコク・ポストなどが報じた。

 中国がタイで建設するのは、ラオス国境の東北部ノンカイ県から同ナコンチャラシマ県、中部サラブリ県ゲンコイなどを経由し、同ラヨーン県のマプタプット深海港へと続く734キロと、ゲンコイと首都バンコクを結ぶ133キロの2路線。2016年に着工し、22年の完成を目指す。

 覚書によると、レール幅1435ミリの標準軌をタイで初めて採用する予定だ。タイの鉄道公社はこれまで、レール幅が約1000ミリの狭軌を使用してきた。タイ政府は、標準軌採用によって時速180キロでの走行が実現し、将来的には同250キロの高速走行も可能になるとしている。

 この計画は前インラック政権が策定した高速鉄道計画の一部。昨年5月の政変により一時凍結となったものの、現プラユット政権が最高速度を落とした上で一部の建設を承認していた。

 プラユット首相は今回建設を目指す2路線について、一般鉄道で使用すると明言しているが、将来的に高速車両を導入し、従来計画通りに高速鉄道とする可能性もあるとしている。

 一方、中国の李克強首相はタイでの鉄道建設について「高品質の資材を投入して建設を進める」と述べ、インドシナ半島での鉄道開発のモデル事業になると強調した。中国は自国の南部国境とラオスの首都ビエンチャンを結ぶ路線建設も目指しており、ノンカイでタイの路線とも結合する計画を立てている。

 東南アジア諸国連合(ASEAN)の域内では先進国とされるタイだが、国内の輸送インフラは十分といえず、経済成長の阻害要因とも指摘される。一方の中国は同地域での影響力を高めたい狙いもあり、今回の合意につながったもようだ。(シンガポール支局)

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