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「過熱」東証に警戒感 円安・NY株上昇 買い材料も…足踏み

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「過熱」東証に警戒感 円安・NY株上昇 買い材料も…足踏み

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 連日、年初来高値を更新してきた東京株式市場の日経平均株価に高値警戒感が広がっている。3日は小幅反落し、終値は前日比11円72銭安の1万8815円16銭で、1万9000円を前に足踏み。前日の米国株上昇や、為替が円安ドル高で推移するなどの買い材料はあったものの、前日終値を挟んで売り買いが交錯する方向感のない展開となった。個人投資家を中心に足元の株価上昇を懐疑的にとらえる声も出ている。

 前日の米国株式市場はダウ工業株30種平均が大幅反発し、終値の過去最高を更新した。外国為替市場では一時、1ドル=120円台前半で取引され、円安ドル高で推移した。3日の株式市場はこうした材料がそろい、日経平均株価も高値が期待された。だが、朝方こそ小幅続伸したものの、その後は利益確定売りなど次第に売り注文に押されて4日ぶりに反落した。

 株価が上げ渋ったのは、2月の1カ月間で1123円も上昇した急騰ぶりに対する警戒感がある。みずほ証券の三浦豊テクニカルアナリストは「短期的には過熱感気味。投資家に買い疲れも出ているのではないか」と指摘する。

 過熱感は指標にも表れている。値下がり銘柄に対する値上がり銘柄の比率で売られすぎ、買われすぎをみるテクニカル指標の騰落レシオ。東証1部の騰落レシオは(25日移動平均)は3日時点で131・49%。買われすぎの目安となる120%を2月18日以降上回って推移している。

 また、日銀による上場投資信託(ETF)買いが2月以降減っていることも株価の上値が重い要因とみられる。日銀が2月に買い入れたETFは計1322億円。買い入れ額は1月の3443億円から減っている。株価は平成12年4月以来の高値を連日更新しているため、日銀による出番が減っている。

 中長期的には2万円が視野に入る株価だが、足元の警戒感から一時調整局面に入るとの見方もある。SMBC日興証券の阪上亮太チーフ株式ストラテジストは「1万9000円が心理的な節目にはなる。もう一段の株高が進むには、海外を含めて何か材料が必要となる」と指摘する。

 ただ、日本の個人投資家が、急上昇の株価に驚き、売り姿勢を一段と強める一方、「海外投資家が買い越しに転じているため、株価は下がりにくい」(カブドットコム証券の河合達憲チーフストラテジスト)との見方もある。(大島直之、飯田耕司)

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