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韓国、中国と共同歩調で日本にクギ刺す 「歴史を直視し、未来に向かう精神」

ニュースカテゴリ:政策・市況の海外情勢

韓国、中国と共同歩調で日本にクギ刺す 「歴史を直視し、未来に向かう精神」

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会談を前に握手する(左から)岸田外相、韓国の尹炳世外相、中国の王毅外相=21日、ソウル(共同)  【ソウル=名村隆寛】日中韓外相会談に最も積極的だった議長国の韓国は、共同文書に「3カ国協力体制の回復」との文言を盛り込みつつ、「歴史を直視し、未来に向かう精神」を明記したことで、歴史認識問題で中国と足並みをそろえて日本にクギを刺した。

 3カ国の外相はこの日、そろって朴槿恵(パク・クネ)大統領を表敬訪問した。韓国はなごやかな雰囲気の中で共同記者会見を主催するなど、形の上では、韓国中心の“和解の絵”を示すことができた。

 3国が再び協力に向け前進していく-といった一見、前向きで未来志向の関係が演出された。韓国は適切な時期の3カ国首脳会談を提案し、日中と一致するなど、議長国として無難な振る舞いもみせた。

 だが、岸田文雄外相が「歴史を直視する日本」を熱心に伝えても、韓国が今後、慰安婦問題などの「歴史認識」で日本に譲歩することは、まず期待できない。

 現に4月末からの訪米で安倍晋三首相が米上下両院合同会議で行う演説内容について、第三者の韓国では、メディアを中心に「過去への反省をせよ」との主張が起きている。

 日中韓外相が笑顔で協力関係を強調しようが、韓国の基本的な対日姿勢は変わっていない。「歴史」をめぐり韓国が満足しない限り、日本への妥協はない。日本との関わりでは今後も過去への執着は続くだろう。

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