サッカーのJリーグとJFL(日本フットボールリーグ)を通じて初の女性監督が誕生した。今季からJFLに初参戦する鈴鹿アンリミテッドFC(三重県鈴鹿市)のミラグロス・マルティネス・ドミンゲス監督(33)だ。出身地スペインで女子クラブチームの監督などを務めたが、男子チームの指揮は初めて。日本とスペインのサッカーの長所を組み合わせ、持ち前の攻撃的サッカーを目指すという。外国人女性監督の話題性は十分。「チームへの取材申し込みも増えた」(広報担当者)というが、真価が問われるのはこれからだ。
注目度は抜群
本拠地の鈴鹿市で開かれた就任記者会見には、報道陣やサポーターら約50人が集まった。クラブの広報担当、小林拓さんは「これほど集まってくださるとは。単にJFL初参戦という理由だけとは思えない」と女性監督への注目度の高さに驚いた。
「日本とスペインのストロングポイントに鈴鹿の選手の長所を組み合わせて、見ている人がおもしろいと思える楽しいサッカーを展開したい」。おびただしいカメラのフラッシュやテレビカメラを前にミラグロス監督は笑顔で語った。「私に挑戦のチャンスを与えてくれたチームに感謝し、期待に応えたい」
ミラグロス監督は日本のS級ライセンスに相当するUEFA(欧州サッカー連盟)のプロライセンスを持つ。チャンピオンズリーグに出場しているチームの指揮もできるライセンスだ。