指導者としての本格的なキャリアは2007年、スペインのアルバセテ・バロンピエの12歳以下を育成する男子チームのコーチ就任が皮切りだ。13年から同クラブの女子トップチームの監督兼GMを務めると、チームは2部から1部に昇格。昨シーズンは同国アトレティコ・トメロッソの女子チーム監督、と実績を積み上げてきた。
日本サッカーのヒエラルキー
JFLはサッカーのアマチュアリーグの最高峰とされ、Jリーグ入りを目指すクラブや企業チーム、学生や地域のクラブなど全16チームで構成。ホーム&アウェー方式の2回戦総当たりで勝ち点を競う。成績上位4チームのうち観客動員数や財務状況などを考慮した上でJリーグクラブライセンス交付を受けた2チームがJ3に昇格できる。下位2チームは、JFLの下部に位置する全国9カ所の地域リーグへ自動降格する。
鈴鹿アンリミテッドFCは昨シーズン、地域リーグの東海社会人リーグで優勝。各地の地域リーグ上位の全12チームで戦うチャンピオンズリーグで2位となり、初のJFL昇格を決めた。
しかし、昇格直後の昨年11月末、チームを率いてきた辛島啓珠(からしま・けいじゅ)監督の退任が決定。クラブは急遽(きゅうきょ)、新監督の人選に取りかかった。吉田雅一常務取締役は「クラブとしては退任は本意ではなかったが、チームが新たなステージに挑むに当たって、生まれ変わるチャンスにしようと考えた」という。
手探りの人選
人選で優先したのは「技量」だった。また、「同じ金額なら女性指導者の方がレベルの高い人材を獲得しやすい」ことも分かり、女性監督に的を絞った。