「否決」採決への拍手は、動議への拍手と同じ程度の盛り上がりに聞こえたが、すべて「賛成多数」として取り扱われ、議事は進行した。委任出席を含めた議決権ベースでは「否決」が多数のようだ。
採決の方法自体を問う動議も出されたが、有国社長は「採決方法は議長の権限」と一蹴、議事を進めた。
不正融資関連に質疑が集中
シェアハウス向け不正融資の被害者である株主らは、取得不動産と引き換えに融資残高をなくす「ノンリコース(非遡及)型」の解決を求めている。こうした背景から、総会では不正融資に関連した質疑が集中した。
新生銀行や家電量販店のノジマとの提携で再建を模索するスルガ銀行は、不正融資問題を抜本的に処理しないと資産査定が難しい。最悪、提携候補の企業と資本提携に踏み込めず、再建の支障になりかねないとの見方もある。このため、不正融資の真相解明が重要になる。だが、「それ以外にも論じるべき課題はたくさんある」(総会出席者)との声もまた、あったのも事実だ。
スローガンの「夢先案内人」は地獄だ
こうした中、静岡県東部で事業を営む男性は、「スルガ銀行はこの20年間、首都圏や都市部だけをみて経営、営業をしてきたようにみえる。地元をないがしろにしてきた。今後、地元に寄り添い、根ざした営業をすべきだ」と発言。有国社長は、「過度に不動産融資に注力した結果、ポートフォリオは首都圏によってしまった。引き続き、リテールを中心としたビジネスを展開することに変わりはないが、今後は地方銀行として地方創生の観点から社会に貢献したい」と応じた。