社長を目指す方程式

あなたや同僚はどのタイプ? 商談や職場で“難しい相手”に対応する方法 (4/4ページ)

井上和幸
井上和幸

 緑(S:安定型)タイプにとって常に大切なのが「安心感」。緑タイプは、ちょっとしたことでも何か大変なことが起きてしまうのではないかと心配しがちです。不安定なものや新しいものとは一切関わりたくありませんし、大きな賭けなど絶対に出たくないのです。相手の言うことを聞く力や素直に指示に従う力は4タイプの中で最も優れていますから、緑タイプにはしっかりと計画を立てて渡してあげること。また、それをやった結果がこのようになるのだということをセットで渡して見通しをつけてあげることで不安解消した上で物事に取り組んでもらうようにしましょう。

 部下が緑タイプであったときに、お薦めの褒め方としては「データや事実ベースで褒める」ことです。抽象的、感覚的に褒められても緑は根拠が見えないと「ほんと?」と疑念を持つばかりです。また、叱らなければならないときにも「データや事実ベースで伝える」スタイルが望ましいでしょう。緑タイプには、サポートしてくれたことに対しての感謝の言葉(ありがとう、助かった、キミがいてよかった)を掛け、叱るときはできた部分と次への期待を伝えることが重要です。

 最後に青(C:慎重型)タイプですが、何事においても準備をきっちりと行う人です。仕事においては自分で事前に資料などに準備をし、詳細を分析し、当日の会議などでその件についていかようにでも話し合えるようにしておくでしょう。必要と思えば代案も複数用意します。そんな青タイプにとって、他の人がこうしたことをしないことが不思議でなりません。「ちゃんとやってください」というのが彼らの主張です。ですから当方もしっかり準備をして臨みましょう。それが社会の、組織のルールです…。ただ、全てに杓子定規というのも現実の組織においてはキツいですしゆとりもありませんから、青タイプには同時に、折に触れて「人には感情がある」「誰しもが常にパーフェクトではない、それで良いのだ」ということも諭してあげましょう。青タイプに人間味を備えさせるのも上司の仕事です。

 部下が青タイプであったときに、お薦めの褒め方としては「ありがとう」などお礼を伝えるのが効果的です。また、叱らなければならないときには「できた部分と期待を添える」ことが望ましいでしょう。青タイプの人には、褒めるときも叱るときもデータや事実ベースで伝えることが重要です。


 社長になる人は、自分の性格の把握と、相手の性格に合わせた切り込み方に素晴らしいセンスを発揮します。これを天性のものとして身に着けている人も多いですが(長年の人との関わりから実践的に学び体得されていることが多いですね)、理論から学んで体得することもできるのがDiSCです。

 詳細を更に知りたい方は、今回記事のテキストとさせていただいた『世界にバカは4人いる』(トーマス・エリクソン・著/フォレスト出版)をご一読ください。厚い翻訳書ですが、この記事をお読み頂いた上であれば、面白い事例(あるあるが豊富です)も盛りだくさんで楽しくあっという間に読めると思います。

 そして4タイプ別のコミュニケーションスタイルを、ぜひ周囲の部下たち、上司たち、取引先など(やご家族にも)に使ってみましょう。ちなみに私は、黄と青がかすかに混ざった(と本人は思っている)、真っ赤なタイプです(笑)。

▼“社長を目指す方程式”さらに詳しい答えはこちらから

井上和幸(いのうえ・かずゆき)
井上和幸(いのうえ・かずゆき) 株式会社経営者JP代表取締役社長・CEO
1966年群馬県生まれ。早稲田大学卒業後、株式会社リクルート入社。人材コンサルティング会社に転職後、株式会社リクルート・エックス(現・リクルートエグゼクティブエージェント)のマネージングディレクターを経て、2010年に株式会社 経営者JPを設立。企業の経営人材採用支援・転職支援、経営組織コンサルティング、経営人材育成プログラムを提供。著書に『ずるいマネジメント 頑張らなくても、すごい成果がついてくる!』(SBクリエイティブ)、『社長になる人の条件』(日本実業出版社)、『ビジネスモデル×仕事術』(共著、日本実業出版社)、『5年後も会社から求められる人、捨てられる人』(遊タイム出版)、『「社長のヘッドハンター」が教える成功法則』(サンマーク出版)など。
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【社長を目指す方程式】は井上和幸さんがトップへとキャリアアップしていくために必要な仕事術を伝授する連載コラムです。更新は原則隔週月曜日。アーカイブはこちら

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