日本の議論

東京五輪の渋滞対策 「カギ握る需要予測」「テレワークが効果的」 (1/4ページ)

 2020年東京五輪・パラリンピックの開催までいよいよあと1年に迫ってきた。課題は道路、鉄道ネットワークの交通輸送対策だ。大会組織委員会や都などは大会の円滑運営と都市活動の維持という2つの目標を掲げ、今夏、本番で実際に採用される、さまざまな渋滞混雑緩和策を試そうとしている。交通経済研究所調査研究センターの永瀬雄一さんと東京海上日動リスクコンサルティングの川口貴久さんにポイントなどを聞いた。

 交通経済研究所調査研究センターの永瀬氏「カギ握る交通需要予測」

  --2012年ロンドン大会での交通輸送対策を検証した

 「ロンドンは東京と同様に人口密度が高く、交通インフラも整備された成熟都市だ。ロンドン大会の交通輸送の最重要課題も、選手や関係者をスムーズに会場に送り届けるために、既存の交通システムをいかにうまく運用するかがカギだった。そのために、まず、期間中の交通機関の混雑状況を予測することに力を注いだ」

 --交通需要の予測を重視したのはなぜか

 「大会前には鉄道の延伸や地下鉄の車両を増設する設備投資も行われた。さらに、運行時間の延長、五輪関係者が通る優先レーンの設置などの施策も講じられた。これらの対策を十分に生かすため、前提となる交通需要の綿密な予測を、何よりも優先して実施したということだ」

 --予測した混雑状況に応じた具体的な対策は

 「ロンドン市交通局によって、大会関係者が通行する道路の信号機を優先的に青にする運用も行われた」

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