日本の議論

東京五輪の渋滞対策 「カギ握る需要予測」「テレワークが効果的」 (3/4ページ)

 東京海上日動リスクコンサルティングの川口氏「テレワークが最も効果的」

 --東京大会期間中の交通渋滞や鉄道の混雑をどのように位置づけるか

 「期間中にはさまざまなリスクが想定されているが、自然災害や熱中症などと同様、東京大会の本丸リスクの一つと考える。ただ、リスクマネジメントの観点から考えると、起きる場所や時間帯はすでに分かっているので、対策を取りやすいリスクでもある」

 --ポイントは何か

 「競技会場周辺や都心に入る人や車などの量をいかに減らすかだ。そのためには、時差出勤や自宅などで仕事を行う『テレワーク』の導入が最も効果的といえる。期間中に会社の従業員の休みを合わせることも根本的な対策となる。東京本社への出張のタイミングを大会の前や後にずらしたり、必要ではない都心での営業車両の走行をやめたりする対策も重要だ」

 --企業の活動を全て止めるわけにはいかない

 「業務の中で、会社で従業員が働かなければ、企業活動全体に支障が生じる部署がある。その部署の人たちは大会期間中にも出勤しなければならない。東京五輪をきっかけにして、優先業務の洗い出しや事業ごとの仕分けを行って、本当に出社する必要がある業務とそうではない業務の選別を行うことが働き方改革にも沿った対策となる。1964年大会のレガシー(遺産)は新幹線などのハード面での整備だったが、2020年大会はソフト面での改革がレガシーになると考えている」

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