フリーランスの進路相談室

「2025まで働けますか?」 悩めるフリーランスに伝えたい、脱・自己責任のすすめ (1/4ページ)

Workship MAGAZINE
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 「はたして将来、フリーランスとしてやっていけるの?」

 日本には現在、341万人(※1)から390万人(※2)程度のフリーランスがいると言われています。2年前にフリーランスになった筆者も、そのはしくれ。「これで自由に働けるぞ!」と希望に胸を膨らませたのもつかの間、だんだんと冒頭のような不安が胸に重くのしかかってきました。

※1 内閣府「日本のフリーランスについて-その規模や特徴、競業避止義務の状況や影響の分析-」(2019)

※2 独立行政法人 労働政策研究・研修機構(JILPT)「雇用類似の働き方の者に関する調査・試算結果等(速報)」(2019)

 なにしろ、フリーランスはなにをするのも「自己責任」。僕も今年31歳を迎え、おそらくこれから結婚や子育て、両親の介護などが待ち構えています。

 しかも聞くところによれば、2025年には日本は団塊世代が75歳を超え、国民の3人に1人が65歳以上、5人に1人が75歳以上という「超高齢社会」に。そして、いまの社会保障の仕組みは維持することが難しくなるらしい。そうなれば、結婚・子育て・介護などにともなうライフリスクは、これまで以上に個人の背中に重くのしかかってきそうです。

 そんな状況で、不安を抱えているフリーランスやフリーランスを目指す方は、僕だけではないはず。

 はたして僕らは今後、フリーランスとして働いていけるのか? 上手に働いていくためにはどうしたらいい? そんな不安を、フリーランスの働き方をサポートしている『一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア ・ フリーランス協会(以下:フリーランス協会)』の平田麻莉さんに相談してみることにしました。

聞き手:山中康司 ITベンチャーやNPO法人勤務を経て編集者として独立し、フリーランス2年目。30歳という節目を迎え、これからフリーランスとして働いていくべきか悩んでいる。

■フリーランスが増えていくのは世界的な流れ

山中:というわけで平田さん。今日は取材というより、不安を相談しにきたような気持ちなんです。

平田:はい。なにかヒントになれば嬉しいです。

山中:まずは相談の前に、いまのフリーランスの現状を知りたくて。日本のフリーランスの数って増えているんですか?

平田:増えていると思います。これまで日本でフリーランスの数について定点観測した調査はないのですが、2019年の調査では340万~390万人と言われています。ちなみにアメリカでの調査によると、この5年間でフリーランス人口は1000万人増加して、アメリカの全労働人口の35%に達しているそうですよ。

山中:労働人口の35%?! すごい数字ですね……。

平田:この調査からもわかるように、フリーランスが増えていくことは世界的な流れになっています。

山中:どうしてフリーランスが増えているんでしょう?

平田:背景として、「機会」と「脅威」の両方があります。「機会」としては、ITの進展によって独立・開業・副業のハードルが大幅に下がり、スマホ一台あれば仕事ができるようになったこと。そのため、現在ではフリーランスの方の職種も多様化していますし、副業でフリーランスとして働く方も増えてきましたよね。

 一方で「脅威」としては、「2025年問題」も叫ばれているように、少子高齢化で労働力不足になるなかで人材が貴重になってくるわけです。なので、終身雇用でひとつの会社がずっと人を囲い込むのではなく、雇用の流動性を高めて、人材をシェアしていかなければいけなくなってきています。個人にとっても、人生100年時代で労働寿命が長期化するなかで、柔軟で多様な働き方に対するニーズが増しています。

 あとは労働寿命も延びているので、長く働けるような働き方が求められている。そうした「機会」と「脅威」があるなかで、フリーランスという働き方が可能かつ求められるようになってきているんです。

山中:なるほど。ITの進展や少子高齢化は今後も進んでいくことを考えると、たしかにフリーランスは増えていきそうですね。意識せずとも僕は世の中の時流に乗っていたのか……。

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