フリーランスの進路相談室

「2025まで働けますか?」 悩めるフリーランスに伝えたい、脱・自己責任のすすめ (4/4ページ)

Workship MAGAZINE
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平田:よく「フリーランスって、コミュニケーションが苦手な人がやってるんでしょ?」という方もいるんですが、とんでもない。フリーランスの人こそ、コミュニケーション力が大事です。私たちが2019年にフリーランスを対象に行った調査『フリーランス白書』では、直近 1 年間で仕事に繋がった実績がある主な仕事獲得手段は、「人脈(80.4%)」、「過去・現在の取引先(59.4%)」、「自分自身の広告宣伝活動(Web・SNS・新聞・雑誌など)(30.7%)」でしたよ。

山中:たしかに僕も、人とのつながりでお仕事をもらうことが多いです。

平田:とくに、自分の業界や職種の方はもちろん、それ以外の方とも積極的につながりを作ると、結果として情報が集まり、切磋琢磨することもできる。さらに、フリーランスはチームを組んで大きな案件取りにいくこともあるので、相手を巻き込む力や巻き込まれる力も必要になります。そうしたつながりを作るコミュニケーション力は、フリーランスにとって大事なスキルです。

■企業側の受け皿を整えることも必要

山中:今回の取材テーマである「2025年のフリーランスの働き方」についてですが、平田さんはどうなると思いますか?

平田:個人・行政・企業、それぞれの観点からお話しすると、まず個人としては、先ほどお伝えしたように「自己研鑽」をしていくことが必要だというのは変わらないはずです。あとは、行政の視点では、フリーランスに対するセーフティネットの整備は急務ですね。「2025年問題」が叫ばれているように、2025年には定年を延長できなかった人達の多くがフリーランスになる可能性があるわけです。そうした「高齢者のフリーランス」が今後どんどん増えていくので、健康保険の整備など、国としてしっかりやっていかないといけない。

山中:フリーランスの中には、何年も健康診断を受けていない方もいますよね。

平田:そうでしょう。でもそれって、その人達がみんな病気になったら医療費が膨らんでしまうので、将来的な社会保障コストを増やしているとも言えます。だから、フリーランスのセーフティネットを整備するのは行政にとっても合理的な判断ですし、そうなるようにフリーランス協会としても働きかけていきます。

山中:企業の視点からはどうでしょう?

平田:企業側は不可逆な労働人口減少のなかで人材をシェアしていくことが求められているので、フリーランスの受け皿を整える方向に向かうことを期待しています。フリーランスになりたい方や、副業をしたい方は今後さらに増えますが、まだ企業の受け皿が整っていない。とくに地方の企業に多いですが、そもそも業務委託で仕事を発注するという発想がなかったり、あったとしてもフリーランスを安価に、かつ労働基準法を気にせずに活用できる労働力としてしかみていないような企業もあるんです。

山中:フリーランスが増えても、受け皿が整わなければ活躍の場がないですもんね。

平田:なので、フリーランス協会でも、法人向けセミナーを開催するなどして企業側の発注リテラシーを高めるための取り組みをしています。日本全体で、フリーランスをはじめ多様な働き方が選択しやすい社会を実現したいですよね。

■2025年のフリーランスの働き方を探る取材は続く

 取材を終えて、フリーランスとして働いていくことに対する漠然とした不安は小さくなっていました。かわりに胸に残ったのは、平田さんの「自己責任ではなく、自己研鑽」という言葉。

 フリーランスである以上、スキルや知識を高めていかなければいけません。そして、今回の取材のように、自らフリーランスという働き方についての情報を得ていくことは、将来も働き続けることにつながる、大事な自己研鑽なはずです。

 というわけで、これから僕と同じくフリーランスとして葛藤を抱える仲間たちと、「2025年のフリーランスの働き方」を探る取材を続けていきます。連載名は、「2025まで働けますか? フリーランスの進路相談室」。フリーランスとしてのキャリアに悩んでいる方、これからフリーランスになろうとしている方は、どうぞお付き合いください。(執筆:山中康司 編集/写真/アイキャッチデザイン:Huuuu 提供元:Workship MAGAZINE)

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