フリーランスの進路相談室

「2025まで働けますか?」 悩めるフリーランスに伝えたい、脱・自己責任のすすめ (2/4ページ)

Workship MAGAZINE
Workship MAGAZINE

■フリーランスが抱えがちな「3つのトラブルとリスク」

山中:最初にお伝えしたように、フリーランスとして僕も将来に対して漠然と不安があって。でもいまいち、具体的になにを考えていいのかもわからなんですよね。恥ずかしながら……。

平田:将来に不安を抱えるフリーランスの方は多いですよね。山中さんのような漠然とした不安に関していえば、私はフリーランスのトラブルやリスクとその対応を、次の3つに整理しています。

平田:ひとつは「仕事上のトラブル」。報酬の未払いや一方的な減額、支払い遅延、ハラスメントなどのトラブルに悩むフリーランスの方は多いんです。フリーランスの働き方は法律による規制がなかったり、相談窓口のようなサポートがなかったりするので、泣き寝入りしてしまう方が多いんですよ。

 もうひとつが、「仕事上のリスク」。フリーランスのなかには不当に低い報酬で働くことを余儀なくされていたり、キャリアアップやスキルアップの機会をなかなか得ることができない方もいます。ただ、この「仕事上のリスク」は、フリーランスのなかでも賛否両論ある点で。「値段や働く時間を自由に決める裁量が欲しいのに、規制されちゃったら派遣と同じになるじゃないか」「自ら学び続けられることも含めてプロフェッショナルの要件だ」みたいな声もあったりします。

 最後が「生活健康のリスク」。たとえば健康や出産、育児、介護などのセーフティーネットが、フリーランスは会社員と比較して十分でない現状があります。日本の社会保障の仕組みは高度経済成長期に会社員の働き方を念頭に置いてつくられたので、フリーランスはそうしたセーフティネットから漏れてしまいがちなんです。

山中:まさに、僕やまわりのフリーランスもこの3つのいずれかで悩んでいることが多いです。こうして整理されると、なにを考えたらいいのか少し具体的になってきますね。

■フリーランスを取りまくセーフティネット

山中:とはいえ、やっぱり「フリーランスは自己責任だよね」というイメージは強いんです。これらのトラブルやリスクを一人で抱え込まなきゃいけない気がしていて。

平田:フリーランス協会では、まさにその「フリーランス=自己責任」という考え方を変えていきたいんです。

山中:フリーランスは自己責任ではない?

平田:もちろんフリーランスである以上は一人一人が「経営者」なので、一定のビジネスリスクは負わざるを得ません。でも、先ほど紹介したようなビジネストラブルやライフリスクについては、働き方に中立なサポートがあった方がいい。行政や民間が用意している、セーフティネットとなる仕組みを上手に活用することで、個人にかかる負担を減らすことができるんです。

山中:具体的にどんな制度や仕組みがあるんですか?

平田:たとえば行政の制度や法律として、以下のようなものがあります。

山中:(なんとなく名前は聞いたことがあったけど、どれもよく知らないな。あらためてちゃんと調べてみよう。)では、民間が提供するサービスはどのようなものがありますか?

平田:手前味噌ですが、フリーランス協会でフリーランス向けに保険や福利厚生などを含めた「ベネフィットプラン」を提供しています(詳しくは下記の図を参照)。

山中:先ほど説明いただいた3つのトラブルとリスクに対応したかたちになっているんですね。たしかに平田さんが教えてくれた行政や民間のセーフティネットを活用すれば、「フリーランスはすべて自己責任」という苦しさから解放されそうです。

平田:意外とフリーランスを支える制度はあるけど、あまり知られていないんですよね。あと、知っていても手続きが面倒な制度もあるので、そこはフリーランス協会の役割として「手続きを簡単にしてください」と行政の方に伝えています。

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus