「環境とSUVの融合」。三菱自動車が8年ぶりに、SUV(スポーツ用多目的車)の「RVR」を復活させた。三菱が誇るあらゆる技術を駆使し、クラストップレベルの1リットル当たり15・2キロという低燃費を実現した。SUVで4輪駆動モデルも50%のエコカー減税対象となったのは初めてという。同社商品戦略本部プロダクトエグゼクティブの野村真三氏に開発コンセプトやセールスポイントなどを聞いた。
--RVRの8年ぶりの復活だ
「1991年に売り出した初代モデルは、ハッチバックとミニバンとのクロスオーバーという新しいジャンルを切り開いた。2002年まで販売したが、台数も期待が伸びず中断した。今回は、コンパクトSUVと環境性能のクロスオーバー(融合)で、市場をリードしていこうと、RVRを復活させることになった。お客さまは低燃費とダウンサイジングを求めており、SUVもコンパクトクラスが拡大すると予測している。RVRは新しい時代にふさわしいジャストサイズのコンパクトSUVというコンセプトにした」
--あらゆる燃費向上技術を活用している
「パワーステアリングは油圧式ではなく電動式を採用して5%の燃費を向上させ、減速時のエネルギーでバッテリーを充電する回生システムを導入して数%燃費を良くした。細かな技術を積み重ねた」