ちゃんこ「若」倒産の裏事情 本当においしいのは“無名力士”の店? (1/2ページ)

2010.5.10 09:01

高級感と斬新さが裏目に出たか

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 破竹の勢いで多店舗展開したものの、運営会社が経営破綻してしまった花田勝氏(39)プロデュースの「Chanko Dining(ちゃんこダイニング)若」。専門家は「おいしかった」というが、「女性と若年層が常連客にならなかった」とも指摘する。業界関係者によると、「ちゃんこ店で本当においしいのは、誰も名前を知らない元力士の店」なのだという。

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 「若」を運営していたドリームアーク(東京)は2002年7月に花田氏が設立し、会長に就任した。翌年3月、東京・六本木に1号店をオープン。座敷のイメージが強かったちゃんこ店にイスとテーブルを置き、照明を暗めにして、おしゃれな雰囲気を演出した。

 当時の同店を知る客は「テーブルに敷かれた紙が若乃花の手形だったが、相撲っぽい感じはそれぐらい。4人の子供がいる花田氏らしく、子連れも歓迎で、その点は良かった。一家3人で会計は1万円ぐらい。当時は高級店だった」と語る。

 新感覚の店舗は花田氏の知名度もあり、次々と支店を増やし、最盛期には国内28店舗、韓国1店舗の計29店に拡大した。

 関西地方の「若」に勤務していた男性は「大阪北新地に出店した2004年から2年ほどが絶頂期。野球選手やお笑い芸人もよく来ていた。マスコミへの露出も多く、お客もひっきりなしだった」と往時を振り返る。だが「給与は固定制で、マネジャーでも月28万円ほど。1日12時間労働だった」といい、労働条件は過酷だったようだ。

 一方で、店舗急増による歪みも出ていた。「給与が店員によってバラバラ。同じ仕事なのに賃金格差が激しかった。看板メニューの『塩ちゃんこ』はブームの先駆けになったが、続くヒットメニューを考案できなかったのも痛かった」(前出の従業員)

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