全日空株主総会には、3千人を超える株主が出席した=21日午前、東京都港区高輪のグランドプリンスホテル新高輪【拡大】
全日本空輸の定時株主総会が21日午前10時、東京都港区のグランドプリンスホテル新高輪で始まった。2010年3月期決算で過去最悪の最終赤字に転落する一方で、公的支援を受けて経営再建を進める日本航空との競争が激化する中、どう業績回復に道筋を付けるかに注目が集まり、多数の株主が出席した。
《冒頭、議長を務める伊東信一郎社長があいさつした》
伊東氏「おはようございます。今日はご多忙の中、株主総会にご出席いただきありがとうございます」
《監査役から監査報告がされた後、スライドを使いながら2010年3月期に取り組んだサービスやコスト削減策、連結最終損益が573億円の赤字(前期は42億円の赤字)と過去最悪となった決算などが、約15分にわたり女性のナレーションによって説明された。その後、伊東社長か自ら厳しい経営環境について説明した》
伊東氏「10年3月期はこれまで経験したことのない厳しい環境の中で、大幅な最終損失を計上したため、株主の皆様には迷惑をかけるが、無配とさせて頂いた。なお次期の配当は、今から説明する取り組みを着実に実行し最終黒字化を達成した上で、1株あたり1円の配当を予定している」
《伊東社長は今後、アジアを中心に景気を持ち直す一方で、世界同時不況前の水準に回復するには時間がかかると分析。航空機材の更新などのコスト削減策や、国内線、国際線の強化策などを説明した》
伊東氏「これら施策によって厳しい経営環境下においても、最大のビジネスチャンスをとらえ、価値創造を実現し安定的な経営基盤の構築に取り組む。株主には今後ともご支援を賜りますようお願いする」