原発事故、計画停電… 電力各社“企業の顔”も困惑 (1/2ページ)

2011.4.8 20:40

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 福島原発事故の影響はますます拡大している。東京電力だけでなく、電力各社で原発促進やオール電化に一役買った有名人たちは“想定外”の事態に戸惑っている。(夕刊フジ

 中部電力は震災直後から原発促進のテレビCMを自粛している。起用されていたのはタレントの薬丸裕英(45)、経済評論家の勝間和代氏(42)、弁護士の北村晴男氏(55)の3人。

 元アイドルの妻、息子3人、娘2人を持つ薬丸は、「子供たちのためにも…CO2を出さない」と、環境にやさしい原発を訴えていた。経済性を重視して人選されたのは勝間氏。「経済成長のためには、エネルギーは量とコスト両方が安定していないといけない」と呼びかけていた。

 そして、人気番組「行列ができる法律相談所」でおなじみの北村弁護士は「エネルギー資源の96%を海外から輸入に頼っている…」と、原発の有効利用を訴えていた。

 一方、計画停電とともに「オール電化商品」も苦境だ。東京電力では販売を休止している。当初は「エコで経済的に優れている」とアピール。オール電化は90万件近い家庭に普及し、テレビCMではタレントの滝川クリステル(33)が「オール電化リフォームで、CO2削減の切り札にしませんか?」と微笑みかけていた。