電動二輪、普及“フル加速” 震災・ガソリン高で「手軽さ」脚光 (1/3ページ)

2011.5.18 05:00

テラモーターズが販売している電動バイク

テラモーターズが販売している電動バイク【拡大】

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 東日本大震災を機に、電気だけで走る電動二輪車に注目が集まっている。被災地だけでなく首都圏でも一時的にガソリンが不足したり、価格上昇傾向にあったためだ。二輪車大手のヤマハ発動機やベンチャー企業の製品が売れ行き好調なほか、大手企業の参入も相次いでいる。電気自動車(EV)の市販が始まっており、二輪車でも“電化”が進むのか。

 ベンチャー受注急増

 「首都圏を中心に、充電するだけで手軽に扱える乗り物として注目度が一気に増した」。こう話すのは、電動二輪車のベンチャー企業「テラモーターズ」(東京都渋谷区)の担当者だ。

 同社は昨年4月から中国で委託生産した個人向け電動二輪車を9万9800円からという低価格で発売した。今年2月までの累計販売台数は約300台だったが、震災後には家電量販店やホームセンター、二輪車販売店など約1000店ある契約店からの受注が増加。3月は約250台を販売、4月も150台近くを受注し、2月までの累計台数をすでに上回った。

 低価格に加え、家庭で充電できるなどの点が受けた形だ。同社では4月から無段変速機付きの業務用車種2種を追加販売した。新機種は埼玉工場(松伏町)で生産する上位モデル(29万4000円から)で、これにより「2011年度は2000台の販売を目指す」と意気盛んだ。

 テラモーターズなどの電動二輪車を扱う家電量販店のノジマも、震災発生後から店頭での販売や問い合わせが増えた。例えば、埼玉・大宮店では「3月は5台、4月は2台を販売した」という。このため、3月19日からは電動二輪車を試乗できる店舗をそれまでの3店から78店舗に大幅に拡充し、拡販する構え。

(次ページ)昨年9月発売のヤマハ発、実は以前に撤退していた

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