【登板】NKSJ 桜田謙悟新社長 環境変化に即応力

2012.1.28 08:06

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 重視するのは「環境変化に負けないスピードと先見力」。損害保険ジャパンの社長就任から1年半。安田火災海上保険と日産火災海上保険などとの合併で発揮した手腕を評価され、持ち株会社のNKSJホールディングスの社長を兼ねる。

 少子高齢化による国内市場の縮小や多発する大規模災害、欧州危機に伴う金融市場の混乱など難題は山積み。「環境変化の激しさは想像を超え、厳しさをひしひしと感じている」と、経営立て直しの重責を担う。

 最大の課題は、損保ジャパンと日本興亜損害保険の合併だ。カギを握るのがNKSJ会長に就任する二宮雅也社長との関係。自身も「二宮会長との連携がすべての前提」と認める。

 「培ってきた信頼関係を太くすることで、グループ全体が新しい会社に向かって走れるような土壌や文化をつくりたい」。新会社の具体的内容の発表まで約2カ月。「NKSJらしい損保事業をつくる」とグループ戦略強化に挑む。(橋本亮)