サントリー社長、勇退言及 ミネラルウオーター伸び最高益

2012.2.9 05:00

 サントリーホールディングス(非上場)が8日発表した2011年12月期連結決算は売上高が前期比3.5%増の1兆8027億円、営業利益が7.0%増の1141億円、最終利益が56.4%増の626億円となり、いずれも過去最高を更新した。

 大阪市内で会見した佐治信忠会長兼社長(66)は「2020年度には売上高2兆5000億~3兆円規模にしたい」と語り、そのためには「3000億~4000億円規模のM&A(企業の合併・買収)が必要」との考えを示した。

 また決算会見後、報道陣に対し後継者問題について「できれば来年4月に(社長職を)バトンタッチしたい。遅くても2年以内には交代し、私は会長に専念したい」との考えを述べた。佐治社長は資金調達の手段として、かねて上場を視野に入れていたが、「次期社長にやってもらう」と話した。佐治氏はかつて「65歳で引退する」と明言したこともあり、今回の発言の“本気度”が注目されそうだ。

 社長交代の理由として、長期計画として掲げていた連結売上高2兆円の達成が見えてきたことなどを理由に挙げた。後任の資質については「グローバル感覚があること」とし、想定する人物としては「事業会社の社長などを考えている」と発言。同社の社長は代々創業家が務めており、「現体制(非上場)では創業家が望ましい」と語り、鳥井信宏専務(45)を軸に人選を進めることを示唆した。

 12月期決算は主力の飲料・食品事業では、東日本大震災後の需要拡大でミネラルウオーター「サントリー天然水」の販売量が23%増と伸び、売上高は3.3%増の9706億円。ノンアルコールビールも販売好調で、これらを含む酒類事業も2.4%増の5237億円だった。