【登板】JR東日本 冨田哲郎新社長 東北在来線の復旧が課題

2012.2.15 22:13

 東日本大震災で大きな被害を受けた東北地方の在来線の復旧に向けてプロジェクトリーダーを務め、地元との折衝に当たってきた。

 社長としても最優先で取り組むことは「早期に安全で利便性の高い交通機関を復旧させることだ」と力を込める。

 長年、経営企画畑を歩んできた。鉄道事業以外の多角化路線の推進にも力を注ぎ、平成16年、「スイカ」に電子マネー機能をつけた際には、初代ITビジネス部長として、加盟店の拡大などに奔走した経験も持っている。

 「責任感が強く、何事にも逃げない。社内外の信頼も厚い」と判断した清野智社長から次期社長として打診を受けたのは昨年12月半ばのこと。「大役」と感じすぐに腹を決めた。

 今後は、新幹線輸出などを含め「グローバル化に向け、社員が力を発揮するような会社にしたい」と意気込んでいる。趣味は、休日のドライブ。(那須慎一)