長谷工コーポレーションは、マンション建築の際に、導入する省エネ機器や断熱材の仕様に関する数値などを入力すれば、住戸の二酸化炭素(CO2)削減量や電気料金などの削減額を“見える化”するプログラムを開発した。新築分譲マンションの設計だけでなく、子会社の長谷工リフォーム(東京都港区)によるリフォーム提案にも活用し、環境負荷低減型の物件普及を推進していく。
開発したプログラムでは、間取りが3LDKで延べ床面積75平方メートルの住戸で4人家族が標準的な生活を送った場合、従来のベースとなった物件と省エネ仕様の効果を数値を比較できる。
例えば、1990年仕様の物件の場合、一般的なガス給湯器が設置され開口部は単板ガラス、室内照明は白熱灯と蛍光灯だ。これに対して現在提案している物件は、省エネ効果に優れた給湯器「エコジョーズ」を設置。断熱材も厚くしているほか、複層ガラスを導入し、室内照明の大半はLED(発光ダイオード)電球だ。この両者を比較すると、CO2削減率は年間16.9%となる。ただ、「CO2削減量だとピンとこないが、ランニングコストだと居住者の方が興味を持ちやすい」(長谷工の青山勝・技術推進部門商品企画室企画チームチーフ)という考えから、コスト削減額も提示。提案する省エネ物件の場合、年間の電気料金とガス料金は合計で14.1%下げられるとしている。