ソニー、新重点3分野で稼ぐ新体制構築へ AV事業は平井新社長が直轄

2012.3.27 18:15

 ソニーは27日、4月1日付での組織改編を発表した。同日付で社長兼最高経営責任者(CEO)に就任する平井一夫副社長が不振のテレビ事業を含むAVなどの「ホームエンタテインメント事業」を担当、さらにデジタルカメラなどの「デジタルイメージング」、スマートフォン(高機能携帯電話)などの「モバイル」、そして「ゲーム」の3分野を重点領域に位置づけて経営資源を集中し、業績回復を急ぐ考えだ。

 ホームエンタテインメント事業には「ウォークマン」をはじめとするオーディオ関連製品も含み、平井氏が直轄することで赤字からの早期脱却を目指す。

 また、成長事業に位置づける医療分野強化のため、新たに「メディカル事業ユニット」を独立させ、各部署に分散していた医療用録画カメラやプリンターなどを一手に手がける。これに合わせ、各事業ユニットを経営陣が統括する体制に改める。

 ソニーはこれまで、消費者向け商品を展開する「コンスーマープロダクツ&サービスグループ」と、業務用製品を束ねる「プロフェッショナル・デバイス&ソリューショングループ」の2グループに大別していた。