新日鉄マテリアルズとシャープ、太陽電池シリコン生産中止

2012.3.29 05:00

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 新日本製鉄子会社の新日鉄マテリアルズと、シャープは28日、太陽電池に使われる多結晶シリコン原料の生産を2012年9月末に中止すると発表した。

 両社の共同出資会社NSソーラーマテリアル(北九州市)は、14年3月末に解散する。世界市場の約7割を占める欧州の需要が停滞したことを受けシリコン価格が下落しており、事業継続が難しいと判断した。

 生産設備や特許などは海外メーカーなどに売却する。NSソーラーは06年に設立、製鉄プロセスでの冶金(やきん)技術を活用し、安価な多結晶シリコン原料を生産している。生産能力は年間約700トンで11年3月期には35億円を売り上げていた。その後、欧州債務危機による世界的な需要減と、中国メーカーの生産能力増強で11年半ばからシリコン価格が急落。シリコン1キロ当たりの価格は11年上期に70~90ドルだったが、下期に30ドルにまで下落し、採算ラインを割り込んだ。

 NSソーラーは、新日鉄マテリアルズが51%、シャープが44%を出資している。