違法複製版の製作防止と引き換えに互換性も放棄した訳ですが、AP通信はハリポタ電子版の戦略について「(アマゾンのような)他の小売業者と取り引きすることなく、電子版をあらゆる読み取り端末に普及させる唯一の方法は、DRMなしで売ることだ」と説明し、理解を示しています。
第3は、全世界の公共・学校図書館計約15000館に電子書籍貸し出しサービスを提供している米オーバードライブ社が先月29日、互換性の高い「イーパブ」形式のハリポタ電子版の無料配信を始めたことです。
この会社の電子書籍リーダーを購入し、地元の図書館に会員登録すれば誰でも電子書籍を簡単に借りられるとあって、サイモン・アンド・シュースターやランダムハウスといった米の6大出版社はこの会社にさまざまな圧力をかけてきましたが、ローリングさん側の後押しで、最強コンテンツ、ハリポタの電子版が図書館で無料で読めるようになったことに少なからず衝撃を受けています。
「ポッターモア」の説明によると、仏、伊、独、スペイン語版も近く販売される予定で、今後、他の言語版も順次、販売されるようですが、日本語版についてはいまのところ、販売される予定はないようです。