左上は「radiko.jp」のHP。「キャララジオ」で検索するとこのようにアキバ系アニメのコンテンツが無数に出てくる。そのほか、「名探偵コナン」のラジオ番組(右上)まで存在する(明治大学・小池保夫ゼミ有志学生記者提供)【拡大】
ラジオでもっと「日本」を世界に発信できないのだろうか。米国や英国の放送局はネットラジオを通じて24時間世界中へ情報を発信し続け、中東カタールに拠点を置くアルジャジーラも英語版ニュースを配信して、めまぐるしく変化する中東情勢などを伝えている。だが、日本のネットラジオは、世界で聞くことができないのだ。何が日本のネットラジオの国際化を妨げているのかを探った。
守られた地方局
日本のネットラジオradikoは、日本国内ですら聞くことができる地域に制限がある。インターネットという媒体を使っているにも関わらず世界とつながれない。なぜなのか。
ラジオは、電波で放送するため総務大臣による免許事業だ。放送局の開設には、総務省令の「放送局の開設の根本的基準」が目安となっている。それによると、地上波の民放ラジオは、関東、近畿、中京の3つの広域圏(三大広域圏)と、京都・滋賀、長崎・佐賀、鳥取・島根を合わせた地区、それ以外の「県域」が放送免許の単位となり、放送局の数が各県域でAM・FMラジオそれぞれ1、2局程度と定められている。
この県域基準を取り払ってエリアフリーにすれば、世界中どこでも、ネット環境が整えば日本のネットラジオを聞けるわけだが、日本ではスポンサーの問題でそれができない。スポンサーは、放送エリアごとに広告費を払っているため、エリアフリー化するとその体系が崩れ、広告収入の減少で、すでに経営難に陥っている地方局の経営を、ますます圧迫する懸念があるわけだ。