LCC需要「空ナカ」先陣争い 流通・外食大手、空港に相次ぎ出店 (1/2ページ)

2012.4.21 05:00

 格安航空会社(LCC)の相次ぐ参入で国内の空港利用者が増えることを見込み、流通各社や外食大手が相次いで空港内に出店している。国内空港への国際線の乗り入れで、外国人旅行客の来店が伸びることも想定。国内の消費は長期低迷が続くだけに、空港を舞台にした商機を確実に取り込もうと、各社の先陣争いが激しさを増している。

 百貨店大手の三越伊勢丹ホールディングスは20日、紳士雑貨やギフト用の食品を中心に取り扱う新業態の小型店舗「イセタン ハネダ ストア」を羽田空港内にオープンした。約850平方メートルの売り場にシャツやネクタイ、靴、かばんなどで約200のブランドをそろえ、出張で空港を利用するビジネスマンや旅行者をターゲットに初年度5億円の売り上げを見込む。

 同社の大西洋社長は「ニーズをくみ取り、新しい価値、サービスを提供していく」と述べ、新店舗で新たな需要の掘り起こしを目指す考えを強調した。

 コンビニエンスストア大手のサークルKサンクスも空港への出店を重視する。日本航空グループのJALUXと組んで開発したコラボ店舗の第1号店を3月末に羽田空港内に開設。今後、他の空港でも展開していく予定だ。