三菱重工が開発したコメ専用のセシウム測定装置のイメージ図【拡大】
三菱重工業は23日、コメ袋に入れたまま放射性セシウムの測定が行える放射線検査装置を開発し、5月に発売すると発表した。福島県が、今秋に収穫されるコメについて、全袋検査の方針を打ち出したのに対応する狙い。
価格は2000万円程度の見込み。装置は、同社全額出資子会社の三菱重工メカトロシステムズ(兵庫県神戸市)と、放射線計測機器メーカーのセイコー・イージーアンドジー(東京都中央区)が共同で開発した。
30キログラム入りのコメ袋をコンベアに乗せ、スタートボタンを押すだけで1分間当たり4袋分の測定が可能。従来は検査のために袋から米粒を出して測定する必要があった。同社は手間が省ける機能を売り込む構え。