緑のカーテンを作る器具を標準装備したエコヴィレッジ杉並松庵【拡大】
人生最大の買い物といわれる住宅。広さや駅からの近さばかりに目を向けがちになるが、自然の力を生かした材料や間取りを取り入れ、快適さにこだわった物件を提案しているのが中堅デベロッパーのリブランだ。分譲マンションや戸建て住宅の主力ブランド「エコヴィレッジシリーズ」は、風通しをよくする設計や自然素材を積極的に採用した。お手本は、気候風土に順応した日本家屋の知恵だ。古くて新しい発想をビジネスの新機軸につなげた。
JR西荻窪駅から南へ徒歩10分余り。東京都内でも人気の住宅エリアの一画に販売中の小規模マンション「エコヴィレッジ杉並松庵」(東京都杉並区)がある。
室内の大きな特徴は「風の通り道」だ。リビングや寝室など各居室の出入り口はすべて引き戸を採用。玄関には小窓を設け、バルコニーの部屋窓から風が吹き抜けるようにした。全13戸の間取りは3LDKで、価格帯は5400万~6900万円台。
設計のヒントになっているのは、京都の町屋に代表される伝統的家屋だ。
真夏の暑い日に、玄関の引き戸を開けて、家屋の奥の坪庭に打ち水をすると、冷えた空気がそこから上がって部屋を通り抜けていく。そんな敷地内の植栽や建築構造で、家の中を快適に保つ昔ながらの「微気候」という考え方を取り入れ、「エアコンに頼らない暮らし」を提案しているわけだ。