東電の前期最終赤字は7816億円 今期赤字は1000億円の見通し

2012.5.14 14:34

 東京電力が14日発表した2012年3月期連結決算は、7816億円の最終赤字となった。営業損益は2725億円の赤字、経常損益も4004億円の赤字で、ここに巨額の特別損失が加わった。

 先週末にパナソニックが発表した最終赤字は7721億円で、これを上回る。現時点で2012年3月決算期の会社の中で最大の最終赤字額となった。

 特別利益と特別損失が発生しており、特別利益はが原子力損害賠償支援機構の交付金が2兆4262億円、固定資産や有価証券の売却益が906億円で合計2兆5168億円。一方、特別損失は震災関連の損失が2978億円、福島第一原発の損害賠償費が2兆5249億円。資産売却損が451億円出て、2兆8678億円。差し引きで特別損失が3510億円上回った。ここに税金などの調整が加わり、最終赤字は7816億円となった。

 2013年3月期は営業赤字が2350億円、経常赤字が3550億円、最終赤字が1000億円を予定した。