ゲームソフト大手6社の2012年3月期連結決算が14日、出そろった。ソーシャルゲーム(交流ゲーム)事業が好調で、4社が増収を確保。13年3月期は5社が増収増益を見込むが、社会問題化したソーシャルゲームの課金方法「コンプリートガチャ(コンプガチャ)」廃止の動きが相次いでおり、各社の先行きに不透明感がにじんでいる。
スクウェア・エニックスホールディングス(HD)は、ソーシャル事業の好調に加え、人気ソフトシリーズの最新作も業績を押し上げ、最終損益が60億円の黒字(前期は120億円の赤字)に転換した。
コンプガチャ問題をめぐっては、ソーシャルゲーム大手のディー・エヌ・エー(DeNA)やグリーなどが今月9日に廃止を発表したことを受けて、ソフト各社も追随した。
業績への影響は、バンダイナムコHDが13年3月期の業績見通しでソーシャルゲーム事業の売上高を150億円と見積もり、うち30億~40億円をコンプガチャの寄与と試算。だた、連結売上高は4400億円を予想しており、「廃止の影響は軽微」として見通しを修正しなかった。